2015年10月23日に厚労省より、
「患者のための薬局ビジョン」~「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ~いわゆる、「薬局ビジョン」が策定されました。
私の主観、ひねくれた視点を含めて、概要のスライドの内容をまとめていこうと思います。
ちなみに、厚労省のページはこちら

 

 

患者のための薬局ビジョンについて

【スライド1】医薬分業に対する厚生労働省の基本的な考え方

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ポイント
・ICTを活用(後のスライドで説明あり)
・患者はどの医療機関を受診しても、 身近なところにあるかかりつけ薬局に行く

・ICTを活用(後のスライドで説明あり)
最初のスライドにICTの文字が出てきたのが驚き。
現在民間ベースでどんどん進行しているが、国もお金を出したり、支援していくんだよね?
そして、ICTについていけない薬局は置いていくのだろうか。
個人的には置いていくのは賛成だけど、きっと反対でる。

・患者はどの医療機関を受診しても、 身近なところにあるかかりつけ薬局に行く
かかりつけ薬局に自動的に患者がくるみたいなイラストあり。
患者をかかりつけ薬局のみに来局させるインセンティブは何かあるのか?
また、その後のスライドで一般用医薬品も把握しろと。現状一般用医薬品を記録する方法はなし。
一般用医薬品もお薬手帳で管理するか?現状、不可能に近い。

【スライド2】患者本位の医薬分業の実現に向けて

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ポイント
・在宅患者も薬学的管理が受けられる
・いつでも電話等で相談
・かかりつけ薬剤師が残薬を解消する

・在宅患者も薬学的管理が受けられる
理想は言うが、方法論はなし。
在宅患者が薬学的管理を受けるには、もっと在宅に行けという事か?
もっと、在宅の算定を厚くしていくのか?

・いつでも電話等で相談
基準薬局の24時間電話対応は継続。
クリニックは24時間対応してる?それは知らないけど、薬剤師は24時間対応しましょう。ってか。
これって、どうなの?

・かかりつけ薬剤師が内服コンプライアンスを上げ、残薬を解消する
かかりつけ薬剤師は他院の薬も把握しておけという事。
すべてを把握するには、在宅に行き、直接確認するしか方法が無い。

 

【スライド3】「患者のための薬局ビジョン」 ~「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ~

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ポイント
・健康サポート薬局の健康サポート機能について言及
・これからの薬局=健康サポート機能+高度薬学管理機能+医療機関等との連携
・医療情報連携ネットワークでの情報共有

・健康サポート薬局について言及しており「要指導医薬品等を適切に選択」と、記載されている。
つまり、OTCを患者に合わせて、ちゃんと選べと。
これは、薬局・ドラッグストアに行って、セルフで薬を選んだり、薬を買っても何も説明されない現状について釘を刺している。

・これからの薬局=健康サポート機能+高度薬学管理機能+医療機関等との連携
薬局のあり方の3本柱が明示された。詳細は後のスライドで説明される。

・医療情報連携ネットワークでの情報共有
ICTを駆使し、どんどん情報共有していくようにとの事だろう。ところで、これも国がお金出してたっけ?

 

【スライド4】かかりつけ薬剤師・薬局が持つべき3つの機能

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ポイント
・相談スペースの確保
・お薬手帳の一冊化・集約化を実施
・症状悪化時などの場合には、調剤を実施

・相談スペースの確保
投薬カウンターの一つに「相談スペース」の張り紙を貼るだけか。
相談スペースを設けても、相談できる人材がいるかどうかは、今後の課題。

・お薬手帳の一冊化・集約化を実施
病院ごとにお薬手帳を分けているのは禁止で!
2冊持ってたら、切り貼りしろってことか。

・症状悪化時などの場合には、調剤を実施
必要なら調剤するけど、医師指示があっての事なんだよね?
まだ、調剤・配達を実施でなくて良かったか。
配達も含まれていたら、薬剤師はただの使いっぱしりだ。

 

【スライド5】患者等のニーズに応じて充実・強化すべき2つの機能1

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ポイント
・関係機関とあらかじめ連携体制を構築
・研修を修了した薬剤師が常駐
・地域住民の健康の維持・増進を具体的に支援

・関係機関とあらかじめ連携体制を構築
関係機関に地域包括支援センター、訪問看護などがある。
これは、在宅を意識している事がわかるが、調剤薬局の数を考えると、たくさんの薬局が連携させてくれと来たら、施設は大迷惑であろう。施設の仕事倍増が予想される。ソーシャルワーカーが足りなくなりそう。ここでも薬局は選ばれ、淘汰されていくか?

・研修を修了した薬剤師が常駐
研修はきっと話を聞くだけで簡単そう(個人的予想)だが、とりあえずみんな取ろうとするので、研修の倍率が高くなりそう。

・地域住民の健康の維持・増進を具体的に支援
地域包括ケアをかなり意識している。
薬を渡すだけではなくて、それ以外の部分で患者や地域住民とのつながりを持ち、地域を健康にしていく必要がある。

 

【スライド6】患者等のニーズに応じて充実・強化すべき2つの機能2 高度薬学管理機能

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ポイント
・高度な知識・技術と臨床経験を 有する薬剤師を配置
・専門医療機関との間で勉強会・研修会を共同で開催
・がんやHIVには、プロトコルを定めておけ

・高度な知識・技術と臨床経験を有する薬剤師を配置
これ、どれだけいるの?薬学部が6年制にはなったけど、十分な技術と臨床能力はまだまだ。
薬局でしか勤めた事ない薬剤師は病院で研修させないと無理だよ?

・専門医療機関との間で勉強会・研修会を共同で開催
やってるところもあるけど、少ないよね。もっと増やしていってって事。
薬局だけの勉強会だと、内輪の勉強会になってしまうから、意味がない。
専門機関から教えてもらい、さらには連携もしちゃえよって事。

・がんやHIVには、プロトコルを定めておけ
がんは副作用発生時のプロトコル作成しておけ。
外来ケモが主流になっているから、副作用のケアはその副作用止めを調剤する薬局にも責任がある。
だから、プロトコルを作成しておこうね。
HIVは薬の相互作用多いからちゃんと全部の薬把握しておいてね。
それで、相互作用の少ない薬を選びます、との事。

 

【スライド7】薬局再編の全体像 ~ 立地 から 機能 へ~

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ポイント
・立地から機能へ
・大病院の門前は高度薬学管理機能を持て
・すべての薬局を 「かかりつけ薬局」へ

・立地から機能へ
狭間研至先生が見え隠れするような内容。立地で選ばれるのではなく、薬剤師・薬局で選ばれろ、という事。

・大病院の門前は高度薬学管理機能を持て
大きい病院は大きい分、それなりの事をしている。
それに薬局もちゃんとついてこい。処方箋通り薬を出すだけで良い、は許さない。ということ。

・すべての薬局を 「かかりつけ薬局」へ
全ての薬局は、かかりつけ薬局としての自覚を持て。
その患者に責任を持てという事。

 

【スライド8】かかりつけ薬剤師としての役割の発揮に向けて ~ 対物業務 から 対人業へ〜

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ポイント
・対物業務 から 対人業へ
・専門性+コミュニケーション能力の向上

・対物業務 から 対人業へ
狭間研至先生のスライドで聞いた事ある話。
調剤は出来て当たり前で、自分の持っている薬学的知識をどう患者へ活かすか。それが大事。

・専門性+コミュニケーション能力の向上
何か一つ得意な分野を見つけなさい。そして、コミュニケーション能力を向上させなさい。
いつも言われてる、コミュニケーション能力の向上。
コミュニケーション能力は、正しいと思う事を貫くのもコミュニケーション能力の一つ。
今までのように、医師に言われたからそうした、患者がそう言ったからそうした、のような言い訳はしてはいけない。
正しい事は何か?患者にとって、本当に一番良い事は何か?
それをコミュニケーション能力で考え、実行しなさい。という事。

 

【スライド9】KPIを活用したPDCAサイクルの実施

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ポイント
・毎年の政策評価(業績評価)でモニタリングを実施
・結果次第では、診療報酬が変わるよ〜

・毎年の政策評価(業績評価)でモニタリングを実施
毎年アンケート調査やるから、間違えなく答えてね。という事か。面倒くさい。
厚労省の方だけで、数は把握できないものでしょうか。あっ、無理ですよね。スイマセン。

・結果次第では、診療報酬が変わるよ〜
診療報酬をインセンティブにして、どんどん推し進めていきますよ。という事。
頑張れば点数あげるし、ダメなら点数減らして、薬局を苦しくしていく、という事。

 

【スライド10】ICTを活用した服薬情報の一元的・継続的把握

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ポイント
・電子版お薬手帳は便利だから普及させて。普及させるために、それ一元化しといて。

・電子版お薬手帳は便利だから普及させて。普及させるためには、あと、それ一元化しといて。
無茶ぶりきました。各メーカーのフォームをある程度統一させて、情報をちゃんと共有できるようにしといてね。
harmoのようなクラウド型もそうだし、スマホ版ももちろんだから、ちゃちゃっと統一しといてね。
システムの統一が、どれだけ大変なことか。
力の弱い企業はせっかく作った便利なシステムも大手に吸収されてしまうだろう。
最終的に残った企業が一番強い企業だったという事。
そして、最後まで残ったからといって、決して一番便利とは限らない。

 

【スライド11】患者のための薬局ビジョン推進事業

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ポイント
・平成28年度患者のためのモデル事業開始予定
・実態調査・ロードマップ検討事業を実施

・平成28年度患者のためのモデル事業開始予定
さて、どこがモデル事業に選ばれるか?

・実態調査・ロードマップ検討事業を実施
さらに、具体的にどんな方針を打ち出してくるか?

今回のスライドのまとめと次回予告で終わりました。

 

さて、いかがでしょうか?
取り急ぎまとめたため、解釈が間違っている点や、細かい間違いもあるかもしれません。
お気づきの際は、お問い合わせより、メールをいただけると幸いです。
今、調剤薬局は大きな流れの中にいます。
その流れに上手にのれるか、それとも、その場に留まろうとしておいていかれるかは、薬剤師次第です。
みなさん、がんばりましょう!