厚生労働省は8月31日、DPC対象病院における持参薬の取扱いに関するアンケート調査の結果を公表した。回答した1578病院(総合病院1374、専門病院204)のうち、平成26年4月1日から平成27年3月31日の間で持参薬を一症例も使用しなかったのは、7病院(総合病院6、専門病院1)にとどまり、大多数の病院で持参薬の使用経験があることが分かった。

厚生労働省では、この調査結果に基づき、DPC対象病院における持参薬の取扱いに関するルールの見直しを行うとしている。

参考:中央メディカルシステムズ 一部抜粋

厚労省「お前ら、2014年に持参薬使うなって言ったよな?ちょっとアンケート書いてみろ。嘘つくなよ。」
病院「・・・。」
厚労省「ほら、お前ら持参薬使ってんじゃん。」
病院「は、はい。でも、特別な理由があって…。」

2014年に持参薬は特別な理由がなければ、使用してはいけない事となりました。
しかし、持参薬は使用している現状です。

そもそも、どうして持参薬が使用禁止なのか?

DPC病院では使用する薬剤料も含めての点数です。
持参薬を使用したら、その薬を使わずに済むため、それだけ病院側には得になります。
そのため、DPC病院では持参薬の使用を特別な理由がないかぎり禁止しています。
持参薬の使用を可能にしたら、こういうケースが考えられます。

医師「明日から入院だから、明日から使う飲み薬出しとくね。調剤薬局でもらって、それを入院するときに忘れずに持ってきてね。えっと、サムスカ15mgを30日分と…。」

ご存知の通り、サムスカ15mgの薬価は2597.90円です。
30日分だと、77,937円になります。
それを、入院前に処方しておけば病院側はその分得する事となります。

実際、そんな事をするケースはほとんどない(はず)ですが、
ゼロではないという事でしょう。

病院が持参薬を使用する本当の理由

その理由は「持参薬の採用がないから」
病院は調剤薬局とは違い、採用品目が少ないのです。
病院では採用品目は、1000〜2500程度
薬はほぼ、1規格。多くても2規格しか置けません。
ブロプレスを4規格をすべて揃えるなんて、ナンセンスです。
普段使用している薬の中に採用がない事は頻繁にあり、
さらに代替薬がない場合も多いのです。
その場合、厚労省の言う「特別な場合」に当てはまります。

もちろん、「採用数を増やせばいいじゃん」って事になるかと思いますが、
一人にしか使用しない薬をなかなか置いておくというのは難しいものです。
また、病院での薬の採用には、古くから悪しき風習が残っており、
なかなか自由に採用できない現実もあります。

そんなこんなで、入院時に持参薬を確認して、入院後使用するわけです。

持参薬使用の今後の課題

入院前に入院後の薬を処方するケースを考えても、サムスカや抗がん剤等の高額医薬品の場合を除いては、
それほど大きな金額にはなりません。
それなら、持参薬を使用して良いのではないかと考えます。
患者としても、いつも使用している薬を継続したほうが、安心できる事でしょう。
高額医薬品はその安全性も含めて、原則院内処方の決まりを作れば、ある程度抑制できるのではないかと思います。
持参薬を使用するのは、患者さんのため。
それを守れば持参薬を使用して良いのではないでしょうか?