病院にいると毎日調剤する「リンゲル液」
リンゲル液
ところで、リンゲル液ってなんでしょうか?
それは、生食にKとCaを微量に加えた輸液です。
なぜ、それが「リンゲル液」と呼ばれるのでしょうか?
それは、シドニー・リンゲル博士(Sydney Ringer)が開発したため、
彼の名誉をたたえ、その輸液をリンゲル液と呼ぶようになりました。
リンゲル博士はイギリスの医師であり、薬理学者でもあったそうです。
ちなみに、彼は3兄弟の次男でした。
実は、長男と三男が、日本に来ていたのです。
次男シドニーが輸液の開発をしている頃、長男のフレデリックは日本の長崎に渡り、当時大活躍していた、イギリス人貿易商トーマス・ブレーク・グラバーと出会います。
今や長崎の有名観光地である、「グラバー園」のグラバーさんです。
ぐらばー

 

 

フレデリックはグラバーと知り合い、事業を起こし、茶の製造、炭鉱開発、鉄道の導入など日本の近代化に貢献していきます。
また、坂本龍馬のために武器を調達し、支援していたとも言われます。
坂本龍馬

 

こちらの「リンゲル氏」は長崎の発展だけでなく、日本の歴史上たいへん重要な人物だったのです。
ところで、この長崎の「リンゲル氏」は1907年に亡くなるのですが、とある会社の社長がその生き方に感動し、「リンゲル」の名前をとって、店の名前にした会社があります。
それは、こちら

 
リンガーハット

そう、リンガーハットです。
リンゲルはローマ字読みで、正式な呼び方は「リンガー(Ringer)」
彼の「リンガー」と、小屋の意味をもつ「ハット」を組み合わせて、「リンガーハット」と名付けたのです。
医療や日本の歴史だけでなく、外食産業にもリンガー一家は関係があったのですね。