今回のテーマは輸液です。
さっそく始めます

まず、なぜ点滴をするのか?
それは、水分が必要だから。

どんな原因があるでしょうか?
主にこの3種類
出血
下痢
経口摂取不可

では、それに対して輸液を使って水分補給していきましょう。
今回は細胞外液を説明したいので、出血にフォーカスします。
出血といえば、細胞外液を補充!
出血すると循環血液量が減ります。
放っておくと、どんどん血圧が下がります。
そのうち亡くなります。
そうしないように、出血による循環血液量を補うために、
細胞外液を入れます。
たとえば、生食。
生食は生理食塩水。
つまり、生理的な浸透圧と同じ、浸透圧比1。
つまり、浸透しない。
血管に入れれば、血管から出て行かない。
そのため、入れれば入れる程、循環血液量が増え、血圧が上がっていきます。
とりあえず、一安心。

しかし、生食を入れまくれば良いという訳ではない。
生食を入れまくると、HCO3-が薄まって、希釈性代謝性アシドーシスとなってしまう。
また、血液が薄まりすぎて、血液凝固に影響がでてくる。

さらに出血がある場合は、アルブミンや血漿増量剤で補填していく。
アルブミンや血漿増量剤(HES製剤)は分子が大きい。
そのため、血管内だけにいてくれて、循環血流量を保ってくれる。
アルブミンは血液製剤。無駄にはできない。
また適応も厳しい。
適応:循環血液量の50%以上の多量の出血が疑われる場合や血清アルブミン濃度が3.0g/dL未満の場合
そのため、それに近い薬を使う。
それが、ヘスパンダーやボルベンに代表される、HES製剤。
これ言ってみたら、デンプン液。
分子量が大きいため、細胞外液のみに分布。
場合によっては、5%アルブミンとボルベンを併用し、循環量を保っていく。

使う薬はだいたいこんな感じ。

話は戻って、細胞外液のいろいろを説明します。
基本は生食。
生食をより血漿に近くするため、KとCaを少しいれたのが、リンゲル液。
リンゲルさんが作ったから、リンゲル液。
さらに、血漿に近くするため、乳酸をいれたのが、ラクテック、ソルラクト。
なぜ、乳酸を入れたか?
代謝されて、HCO3-になるから。
HCO3-が無いと、希釈性アシドーシスになってしまうため、入れてみた。
しかし、乳酸は肝臓で代謝される必要があった!
肝臓悪い人どうするん?
じゃあ、乳酸やめて、酢酸の方が良くね?
それが、ヴィーンF。カロリーたしたら、ヴィーンD。
酢酸なら肝臓だけでなく、筋肉でも代謝されるぜ!
いやいや、結局代謝されるの?それだったら、HCO3-入れちゃえば良いじゃん。
そもそも、HCO3-入れれば、アシドーシスおきないじゃん?
そりゃ、出来れば最高だけど、製品化むずくね?だって、炭酸ガスがパックから出ちゃうじゃん。
製品化むずかったけど、できた!!それが、ビカーボン、ビカネイト。
おめーすげーなー!!
という訳。

まとめ
生食
生食+K+Ca=リンゲル
リンゲル+乳酸=乳酸リンゲル(ラクテック)
リンゲル+酢酸=酢酸リンゲル(ヴィーンF)
リンゲル+HCO3-=重炭酸リンゲル液(ビカネイト)

最低限以上の事だけは押さえておきましょう。
それ以外に、マルトース入れると良いとか、マグネシウム入れとくと良いとかは、宿題で♪