薬剤師・薬学生のみなさん、抗菌薬苦手ですよね。
なぜ、苦手か。
それぞれの特徴が掴めないから、かと思います。
これから、1つずつ、「誰もよりも簡単に」説明していきます。
まず、いちばん最初は『マクロライド』から♪
なぜなら、覚える事が一番少ないから。

マクロライド
主な薬は、
「商品名:クラリス(一般名:クラリスロマイシン)」と
「商品名:ジスロマック(一般名:アジスロマイシン)」と、
「商品名:エリスロシン(一般名:エリスロマイシン)
この3つだけ。
しかも、処方されるのは、クラリスとジスロマックがほとんど。

クラリスで絶対覚えておく事
・相互作用が多い(CYP3A4)
・ピロリ除菌やMACで併用する
・1錠分1は低用量療法

この3つだけは押さえましょう。

クラリスは相互作用が多い
CYP3A4で代謝されるため、代謝が競合し、相手も自分も血中濃度があがります。
クラリスが処方されていたら、併用薬は必ず確認しましょう。

ピロリ除菌やMACで併用する
ピロリ除菌の1回目に使用します。2回目はフラジールに選手交代。
非結核性抗酸菌症の代表的な疾患である肺MAC症の化学療法は、リファンピシン(RFP)、エサンブトール(EB)、クラリスロマイシン(CAM)の3剤による多剤併用が基本で、必要に応じてストレプトマイシン(SM)またはカナマイシン(KM)の注射剤の併用を行うのが基本。

1錠分1は低用量療法
抗菌効果を期待している時は2錠分2か、4錠分2で使用しますが、
1錠分1で使用する時があります。
それは、抗菌作用を期待しているのではなく、抗炎症作用や、免疫調節作用、気道分泌抑制作用を期待しています。
菌をやっつけるなんて説明はNGです。

クラリスは単剤で処方される機会は少なくなっています。
それに代わったのが、ジスロマック

 

ジスロマックで絶対覚えておく事
・ジスロマックSR2gはよく効く
・肺炎に著効。市中肺炎の主な原因菌、肺炎球菌とインフルエンザ菌、非定型のマイコプラズマ、肺炎クラミジアをカバーするため。また、注射ではレジオネラにも!
・クラリスが使いづらい急性副鼻腔炎に使用
・性病(クラミジア、淋菌)

ジスロマックSR2gの高い抗菌力
ジスロマックは優れた抗菌力に加えて、肺や上気道に移行性が良いため、よく効く。

肺炎に著効
市中肺炎の原因菌1位は肺炎球菌、2位はインフルエンザ菌をカバーし、肺炎クラミジアやマイコプラズマもカバーしている。
これだけ、肺炎の原因菌を押さえれば、外す事はほとんどない。
また、肺への移行性の良さもポイント

クラリスが使いづらい急性副鼻腔炎に使用
クラリスは耐性菌への懸念があり、急性副鼻腔炎には推奨されていません。
そのため14員環ではなく、15員環のジスロマックを使うのです。
ガイドラインでは下記のように記載されている

クラリスロマイシンなどの14員環マクロライドはインフルエンザ菌に対する耐性化が進んでいること、投与量不足が指摘されているなど、急性鼻副鼻腔炎に対する抗菌薬治療の第一選択薬とはなり難い。
一方、15員環マクロライドであるアジスロマイシンは、2g単回投与が可能であり、PRSP、BLNARを含む耐性菌に対しても効果が得られていることから、急性鼻副鼻腔炎に対する有効性が期待できる(グレードC1※)。

性病に使用
クラミジアや淋菌にも効果があるため、性病に使用される。
呼吸器内科以外で処方された場合や、250mg4錠1回分で処方された場合はクラミジア。
SRは淋菌にも。

 

 

いかがでしたでしょうか?
これだけ覚えておけば、ひとまず安心かと思います。
これ以上の勉強は自己学習くだされ♪