病院で働いていると、患者さんは入院し、その後必ず退院していきます。
その退院時に指導を行うと取れる算定はこちら

退院時薬剤情報管理指導料90点
算定要件
保険医療機関が、患者の入院時に当該患者が服薬中の医薬品等について確認するとともに、当該患者に対して入院中に使用した主な薬剤の名称(副作用が発現した場合については、当該副作用の概要、講じた措置等を含む。)に関して当該患者の手帳に記載した上で、退院に際して当該患者又はその家族等に対して、退院後の薬剤の服用等に関する必要な指導を行った場合に、退院の日に1回に限り算定する。

算定要件が堅苦しいので、簡単に説明すると以下の事項を満たせばOK
・入院時に持参薬を確認
・退院時、お薬手帳に以下の事項を記載
入院中使用した主な薬
入院中薬の副作用の有無、副作用が発現した場合その対応
・退院後薬で気をつける事を指導
・本人でも家族でもOK
・退院日に算定

なのです。
これで90点。
お薬手帳ラベルを作るのに10分、指導に10分、記録に10分かかるとすると、
30分で90点。
時給180点、1800円です。
これは高いか、低いか?通常算定と比較してみましょう。
服薬指導の通常算定は325点です。
指導準備に10分、指導に10分、記録に10分かけたとすると、
30分で325点。
時給750点、7500円です。
同じ時間をかけたとしても、約4倍の差になります。
退院指導のコスパは非常に悪いです。
しかし、退院指導率に力を入れている病院が増えてきています。
その理由はお金よりも患者さんの事を第一に考えているからと言えるでしょう。

彼らが退院指導を行う理由はこちら
・薬薬連携のため
・医薬連携のため
・患者さんのため

まず、1つ目の理由は薬薬連携のためです。
お薬手帳に入院時使用していた薬を書く事で、退院後外来に受診し、お薬手帳を薬局に出した時、薬局の薬剤師がそれをみて、入院していた事や、薬が変わった事、入院した理由などもわかります。
まだまだ処方箋に病名は書かれる事がないので、病院薬剤師から患者情報を発信していく必要があるのです。
もちろん、病名を記入する事は算定要件ではありませんし、本人の同意がないとできません。
しかしそれを行う事で、より良い連携に繋がるのです。

次の理由は医薬連携のためです。
これは先ほどの薬薬連携と理由は同じです。
かかりつけに戻る場合は紹介状が書かれますが、
たまにしか行かない整形外科や歯医者などには、入院していた事がわかりません。
同じようにどうして入院して、どんな疾患なのかを院外へ伝える必要があるのです。
それを知る事で、より良い治療ができるでしょう。

最後の理由は患者さんのためです。
上記2つの理由は最終的には患者さんのためです。
また、薬の記録簿としてのお薬手帳の機能をフルに生かすという事になるでしょう。

いかがでしたか?
お薬手帳は薬剤師のみならず、多職種に重要なツールなのです。
これからもお薬手帳の使用を推進していきましょう!