先生は薬剤師の謎解き能力を高く評価してくださっている。その薬剤師の謎解き能力は、医師にとっては目新しいものかもしれません。
しかし、薬剤師から見るとそれは以前より持ち合わせているものであり、新しいものではありません。
それに、その謎解き能力は何に裏付けられているかと言えば、それは薬や病態の知識、臨床力なのです。
病態の知識や臨床力は六年生になり強化されてきてはいますが、四年制卒薬剤師の場合、臨床力は積極的にその知識を得ようとしない限り、持ち合わせてはいません。
つまり、病棟や在宅で医師や看護師、コメディカルと毎日ディスカッションしていない限り、十分な謎解き能力は持ち合わせていないのです。
薬剤師が必要なのは専門性よりも幅広い知識です。
例えば消化器の医師に消化器の薬について意見を述べても、医師はわかっている事なので、意味がありません。
普段の薬と今の薬に相互作用が無いか確認したり、例えばリウマチの薬をみてどの程度の病態か想像したり、多角的な意見が言えなければ意味がありません。
多角的に患者さんをみる事で、リトルドクターではなく、薬剤師として活躍できると思っています。
しかし、謎解きをするための基礎知識が無い薬剤師のほうが多いのです。
普段の薬を見て、薬から病態がわからないという事です。
また、その薬の基礎的な情報も知らない事も多いのです。
臨床力は臨床にでなければ得られる物ではありません。
しかし、薬に詳しいという薬剤師の基本的な能力は自ら求めれば、得る事ができます。
そして薬の基礎知識があれば、病棟で医師や看護師に質問された時に答える事ができます。
また、医師の専門以外の分野の薬を見て、違う角度から薬剤師として謎解きをする事ができ、医療チームに貢献できているという自信を得る事ができます。
私はその力になりたいのです。
カエルが井戸を飛び出すには、手を差し伸べて引き上げるか、カエルに自信をつけて自らジャンプさせるかです。
その危機感を感じている薬剤師達に基礎力という自信を与えれば、井戸の外にジャンプする勇気がでると思うのです。
4年生卒という基礎力・臨床力の無い薬剤師に少しでも自信をつけさせてあげるのが、私のミッションです。
薬剤師に基礎力を!