みなさん、抗生剤は調剤していますか?
病院薬剤師さんなら、毎日メロペンを触ったり、
薬局薬剤師さんなら、毎日フロモックスを調剤したり、しているのではないでしょうか?
その抗生剤を使用している患者さんの病名はなんですか?

その病名に対してその抗生剤は適正ですか?
それを理解して調剤していますか?

病院で働いていれば、電子カルテに病名は書いてあり、
何にメロペンが処方されているのかわからなければ、
カルテを見るだけでいいのですが、
調剤薬局で働いている薬剤師さんは病名を知る事は難しいですよね。
症状を聴いて、おそらくこの病名であると想定して、
その病名に対して抗生剤が適正かどうか考える。
それは非常に知識の必要な技術です。

もし、病名に対して抗生剤が適正かどうかわからない時には、
何で調べていますか?
PubMedで論文を漁りますか?
それともわからないまま医師を信じて調剤しますか?
私はまずこの本で調べます。
感染症レジデントマニュアル 第2版
感染症レジデントマニュアル

例えば急性中耳炎の場合、症状はこのように記載されています。
症状
耳痛、耳漏、難聴、発熱などがある。
外耳炎とは異なり、耳介を牽引しても疼痛を認めない。

ここで大切なのが、外耳炎との鑑別が出来るという事。
中耳炎と外耳炎とでは治療法が変わってくるので、
それに対して正しくアセスメントしなければなりません。
しかし私達は診断は出来ないので、予想するしかないのですが、
その予想や医師の考え方を知るのに、この本は非常に便利です。
さらに、主な起因菌も書かれています。

起因菌
S.pneumoniae:30~40%
H.influenzae:30~35%
M.catarrhalis:5~10%

起因菌を知らず、抗生剤を調剤するなかれ!
抗生剤は除菌を目的に処方されるものです。
では、ターゲットとしている菌が何なのかを知っていなければ、
適正使用かどうかはアセスメントできないはずです。
さらに、治療に関しては

治療
起炎菌の耐性化はたしかに進んでいる。しかし、中耳炎の80%は抗菌薬投与なしで自然治癒する。
(中略)
1)耳漏あるいは上咽頭のグラム染色の情報がある場合
第一選択〜(略)、効果不良時〜(略)
2)グラム染色を行う事ができないempiric治療の場合
原則1:第一選択薬としてペニシリン系を用いる。
AMPC80〜90mg/kg/日 分4
原則2〜(略)

ということも書かれています。
標準治療が書かれていて、薬剤師としてもこの本があればアセスメントも容易になっています。

さらに、合併症、予防についても言及されています。
本も非常に読みやすく、薬剤師必携の1冊でしょう。
みなさん、1冊いかがですか?

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