薬剤師業界はこの10年で波乱万丈であった。
医薬分業が定着し、薬学部は6年生に、ジェネリックもかなり普及してきた。
登録販売者も登場し、レセプトは電子化し、認定薬剤師も急増してきたのもこの10年である。

薬剤師は世の中から消える仕事なのだろうか。

薬剤師の就職先で考えてみようと思う。
薬剤師の就職先は主に、三つにわけられる。
病院、調剤薬局、ドラッグストアである。

まず、ドラッグストアの薬剤師について

ドラッグストアでは、もはや今でも、薬剤師は不要である。
登録販売者でだいたいのOTCは販売できる。
薬剤師よりも登録販売者の方が経費は抑えられるため、
あえて薬剤師を置かずに、登録販売者だけの店舗が増えてきている。
また、買い物は薬に限らず、すべての物がネット販売になるだろう。
ネット販売はすぐに普及することが予想され、実店舗も減少する。
ネット販売であれば、薬剤師の数は最低限ですむ。
ドラッグストアに勤める薬剤師の数は激変するだろう。

次は調剤薬局

現在、在宅業務は非常に評価されている。
しかし、調剤業務の評価は低い。
医薬分業し薬歴を作成し、患者より聴取することにより、
調剤、服薬指導のクオリティが上がるかと思われたが、
患者の実感としては、そのメリットよりも外に薬をもらいにいく不便感の方が大きいようである。
薬局は健康ステーションとしての役割を求められているが、
それに答えられている薬局はない。
国家試験の問題でも、薬局に健康相談をしにくる場面も登場しているが、現実は稀である。
薬局が消極的であり、受け身。さらに、外部に対してアピールもない。
これでは、薬局が健康ステーションとして認められる見込みはない。
また、数々のメディアにより、調剤薬局は儲けすぎ!少しでも調剤料を減らす技!など、ネガティブキャンペーンが激しい。
在宅以外の部分で認められようとするなら、在宅業務を拡大させた狭間先生のような、
新たなイノベーターが不可欠であるが、現在現れる気配もない。
薬局は10年後も存在すると考えられるが、収益は今より確実に減るだろう。

最後に病院薬剤師

現場だけでなく、診療報酬改訂でもかなり評価されている。
非常に評価が高いため、病棟常駐をはじめ、外来化学療法指導など、新しい仕事が生まれている。
しかし、やりがいはあるが残業が多く、離職率も高くなっている。
一生懸命仕事をすればするほど疲弊してしまう。
もともと、薬剤師は医者になれるほど強さを持っていないため、
薬剤師になったという者もおおい。
つまり、過酷な職場で耐えられるほどのタフさを持ち合わせていないため、
離職してしまうのである。
病院薬剤師は仕事としては、確実に残るが、人が残るかどうかは職場次第である。

以上、みなさんどう感じましたか?
これから何をしていくべきか、一緒に考えてみませんか?

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