国家試験には、吸入薬の使い方や1FTU、服薬指導の方法など、
現場に則した問題が出題されている。
これくらいは、実習で教えているから、知っているだろうという事だ。
しかし、これも大学や予備校で教えられる事ではなかろうか。
では、現場でしか出来ない事は何か。

実際の患者さんと接する事や、実際に患者さんや、医師、看護師、コメディカルと接して、現状の薬剤師を知り、臨床を知る事ではないだろうか。
現場の雰囲気や患者の状態は現場でしか感じ取る事ができない。

実際、自ら医師に問い合わせをして、「お前、何言っているかわからない」と、怒られたり、処方提案させて「それはもう試した」とか、言われたり、忙しい看護師に声をかけて「今は無理」と、無視されたり。

いやいや、失敗する事だけではなく、
処方提案して、それが採用される嬉しさや、看護師の気づかなかった事に気付き、ミスを防げたり、そういったやりがいを現場で教えるべきなのだろう。

また、臨床を学ぶということは、
自分で患者さんのバイタルをとり、病態を生身の人間を観察することで理解し、薬の効果を理論上だけでなく、患者より確認すること、実際のコミュニケーションの難しさなど現場で学ぶべき事であろう。

そうなると知識は、つけてから来るのが当たり前で、実習にて知識をつけるのではなく、つけた知識を試す場所、さらに知識を広げる場所であるべきである。
その為に大学側は、知識をつけた熱意のある学生を用意して欲しい。
その熱意に現場はきっと熱意をもって答えるだろう。